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公開日/2023.6.7
CXを考える ChatGPT

ChatGPTとは?始め方や使い方、対話型AIを使用する際の注意点

ChatGPTとは?始め方や使い方、対話型AIを使用する際の注意点

ChatGPTとは?

ChatGPTは2022年11月に公開されたばかりのサービスのため、耳にしたことはあっても具体的に何ができるサービスか分からない人も多いでしょう。まずは、ChatGPTの基本情報から詳しく説明します。

ChatGPTの基本情報

ChatGPTは、OpenAIによって開発された大規模言語モデルを採用したチャットボットです。GPTは「Generative Pre-trained Transformer」の略称であり、自然言語処理タスクを行うために訓練された、深層ニューラルネットワークのアーキテクチャという意味です。

もう少し簡単に説明すると、大量のテキストデータを学習し、与えられたテキストに対して自然な回答を生成できる人工知能という意味になります。高い精度と柔軟性を持ち、継続的にトレーニングすることで、比較的新しい情報にも対応できることが特徴です。

ChatGPTは、GPT-3.5と呼ばれる大規模なアーキテクチャを採用しており、OpenAIが公開したGPT-3よりも高度な性能となっています。2023年3月14日には、次世代の大規模言語モデルであるGPT-4が公開され、ChatGPT-4(有料プラン)が使用できるようになりました。GPT-4は、GPT-3.5よりもさらに大きなモデルになっており、複雑な文章の理解や推論の精度向上が期待されます。実際に司法試験を解かせたところ、GPT-3.5では下位10%の成績だったのに対し、GPT-4では上位10%の成績になりました。

ChatGPTでできること

ChatGPTは、人が日常的に使う言葉をコンピュータが処理する「自然言語処理タスク」が実行可能です。具体的には、ユーザーがテキストボックスに入力した内容を認識し、適切な返答を出力できます。もちろん、英語だけでなく日本語などのさまざまな言語に対応。例えば、オリジナル小説を書くなど文章の生成や、単語の意味を詳しく回答、文章の要約と翻訳、ユーザーの質問への応答といった作業もこなせます。

エンジニアやシステム開発側の視点では、APIが提供されているため、ChatGPTを利用して自然言語処理に関するサービスやツールを制作することができます。プログラミング言語のコーディングを自動化できるほか、人間のような対話ができるため、AIアシスタントのようなアプリケーションへの活用も期待できるでしょう。

企業側の視点では、マーケティングや社内業務のDX推進に活用できる可能性があります。テキスト生成による文章作成や、市場の情報収集などが具体例として挙げられます。

ChatGPTの始め方と使い方

ChatGPTは日常だけでなく、仕事など幅広い場面で活用可能です。次は実際にChatGPTを使う場合、利用開始の手順やどのように利用するのかについてご紹介します。

ChatGPTの始め方

ChatGPTは基本無料で利用できますが、アカウントの登録が必要です。

まず、ブラウザでChatGPTの公式サイトにアクセスします。初めて利用する場合はアカウントを作成する必要があるので、「Sign up」をクリックし登録を進めてください。

画面に表示されたフォームにメールアドレスを入力するか、Googleアカウント、Microsoftアカウントなどでも登録可能です。メールアドレスを入力した場合は、パスワードも設定します。

登録を進めていき、最後に電話番号でSMS認証を行うとアカウントの登録が完了です。


参考:ChatGPT | OpenAI ログイン画面
URL:https://chat.openai.com/auth/login

ChatGPTの使い方

アカウント登録後、Webサイトのログイン画面からログインし、チャット画面にアクセスします。ダウンロードも不要で、スマホからでも手軽に使用可能です。

画面の下部にある入力欄に質問を入力し、エンターキーもしくは送信ボタンをクリックすると、自動で回答が生成されます。このとき、英語が自動翻訳されてしまうと正常に機能しないことがあるため、ブラウザの設定で自動翻訳機能がオンになっている場合は、オフにすることがおすすめです。

また、現時点ではテキストのみで画像の入力には対応していませんが、将来的には画像認識にも対応予定であることが発表されています。

ChatGPTを利用するときの注意点

ChatGPTに興味があり、さっそく使いたいと思っている人も多いでしょう。しかしChatGPTを利用する際には、回答の正確性や機密情報の扱いに注意する必要があります。以下で2つの注意点を具体的にご紹介します。

誤った回答が生成されることがある

ChatGPTは大規模なデータを元に学習し、自然言語の認識や生成が可能になった技術です。しかし学習時に正誤判定までは行っていないため、ときに誤った回答を生成する場合があります。

また、ChatGPTは2022年初頭に学習完了したモデルであるため、その時点までの公開情報のみを知識として保持しています。つまり、最新の情報については正確性や精度が低い可能性があるのです。そのほか専門用語の翻訳や固有名詞の回答も精度が低いといわれます。

生成された回答を利用する場合は、その回答が正しいかどうかをチェックすることが望ましいでしょう。誤った情報が出力されたら、フィードバックを送ることで精度が改善する可能性があります。

個人情報や社内の機密情報は送信しない

ChatGPTはインターネット上で利用できるため、ネット上での情報漏洩のリスクがあります。個人情報や社内の機密情報など、外部に流出すると問題になる情報は送信しないようにしましょう。理由としては、入力した情報の管理について不明瞭な点も多いためです。実際にChatGPTを提供するOpenAIは、回答精度を高めるために、質問データを活用する旨を説明しています。他の利用者が情報を閲覧できる可能性もあるため、使用の際は注意しましょう。

ChatGPTを上手に活用してメリットを享受しよう

リリース2ヶ月後にはユーザー数1億人を突破するなど、ChatGPTは今後も幅広い分野で活用が見込まれます。特に検索エンジンでは、マイクロソフトがChatGPTのデフォルト検索エンジンとしてBingを提供することを発表し注目を集めました。それに対しGoogleも会話型のAIサービス「Bard」を発表し、検索のあり方が変わろうとしています。

ChatGPTは誰でも無料で使用することができ、使用方法も簡単です。その一方、課題もあります。例えば、最新の情報や固有名詞に関しては、ときに誤った回答を返すことがありますし、個人情報や機密情報の扱いにも注意が必要です。最終的には、利用者がChatGPTを上手に活用できれば、あらゆるビジネスで作業効率の大幅な向上を期待できるでしょう。ChatGPTについて仕組みやメリット、デメリット、注意点を理解することで上手に活用しましょう。

 

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