株式会社アーツ

煩雑化していたお問い合わせ対応業務の効率化の取り組み

導入サービス PKSHA FAQ
業種 サービス
活用対象 一般ユーザー
導入目的 問い合わせ業務の効率化
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開発部門マネジャー 課長 増本 正則 氏
フルフィルメント部門マネジャー 課長 林 布美恵 氏

煩雑化していたお問い合わせ対応業務の効率化に向けた株式会社アーツの取り組み

株式会社アーツは大阪に本社を持つ、各種印刷物の企画・製作・販売などを手掛ける企業だ。年賀状印刷などの個人向け事業が主だが、法人向けのサービスも手掛けており、事業ごとに専用のサイトを運営している。同社は2014年8月からPKSHA FAQを利用している。ツールの導入前にどのような課題があり、導入後にどのような成果が上がったのか、フルフィルメント部門マネジャー 課長の林布美恵氏と、開発部門マネジャー 課長の増本正則氏に話を聞いた。

アーツの事業内容を教えてください。

印刷総合サービス業を展開しており、中でもWebを通した印刷物の通販を主に手掛けています。サービスごとに15のサイトがあります。売り上げの7割は個人向けの年賀関連の3サイトで、おたより本舗年賀状印刷.com、喪中はがき印刷.com、寒中見舞いはがき印刷.comがあります。これ以外は法人向けのサービスです。サービスごとにそれぞれ専用のサイトがあります。

煩雑化していたお問い合わせ対応業務の効率化に向けた株式会社アーツの取り組み

どんなお問い合わせがありますか。

注文前のお客様であれば、注文方法や注文の流れについてです。年賀状サービスにはオプションで宛名印刷があるのですが、そういったサービスの内容そのものへのお問い合わせもあります。注文後のお客様であれば納期についてが多いですね。我々の事業で特徴的なのは、オンラインの通販でありながら、普段はそうしたサービスを利用しない年配の方やパソコンに不慣れな方もターゲットであるということです。そうしたお客様にカスタマーサポートで丁寧に対応し、受注に繋げたいと考えております。

お問い合わせの管理が煩雑になってしまうという問題がありました

PKSHA FAQをご導入いただいています。システム導入前にはどのような課題があったのでしょうか。

以前は、お問い合わせをGmailで管理していました。またお問い合わせフォームや電話窓口が別にあり、お問い合わせについてのデータを基幹システムでも管理するなどしていました。そのため、特に年賀状サービス繁忙期である年末の時期に、お問い合わせの管理が煩雑になってしまうという問題がありました。また、ヘルプデスクにいただいたお問い合わせについて、誰が対応しているのか、どのお問い合わせには対応が済んでいるのか、どれくらいの量のお問い合わせが残っているのか、といったことを把握するのが難しい、という問題がありました。

ヘルプデスクの担当者の方は何人くらいいらっしゃったのですか。

当時は5~6人でした。受注や売り上げに合わせて人数を増やしているので、去年は15人くらいが交代で担当する体制でした。

サービスごとに担当が分かれているのですか。

普段は分かれていません。繁忙期は人員を増員し、「年賀だけを担当する」といった具合にサービス専任になることがあります。

FAQについてはどのような問題がありましたか。

FAQは、形骸化して最初に作ったまま更新が滞ってしまっていました。更新はHTMLを書き換える形で、作業的には大変ではなかったのですが、他部署に依頼しないと出来なかったため手間がかかりました。

システムをご導入いただいた際はどのような検討をされましたか。

FAQは非常に重要という認識があったので、まず自社で独自のシステムを組むことを考えました。ですが、コストや使い勝手などの面で難しいだろうな、ということになり複数の専用ツールを検討して、PKSHA FAQの採用を決めました。

他社のツールとの比較ではどこがポイントになりましたか。

やはり、導入実績が豊富にあり信頼できたことですね。それ以外には、マルチサイト(※1)に対応していただけるところです。

※1 マルチサイト機能:1つのサービスで、非公開用/公開用のFAQサイトを異なるデザイン設定のFAQサイトを追加でき、複数のFAQサイトを一元管理できる機能。

お問い合わせの管理が煩雑になってしまうという問題がありました

弊社は、新しいサービスをどんどん展開していくという会社の方針もあり、Webサイトも次々と新しいサイトがオープンしています。現在、社外に公開しているFAQが16サイト、社内向けFAQが1サイトあるのですが、これがそれぞれ別契約だと大変なコストになってしまいます。一つの契約で複数のサイトに対応できることは大きなポイントでした。

導入からオープンまでにかかった期間はどれくらいですか。

1カ月くらいです。1つのサイトのオープンが終わったら、徐々に展開するサイトを増やす、という計画でスタートしましたが、途中から「やるなら一気にやろう」ということになりました。その際、管理画面上で、FAQサイトの内容をコピーして、別のFAQサイトに展開する機能が大変役立ちました。

ヘルプデスクは、担当者がいまどんな案件に対応していて、どの案件が未対応なのかが一目で分かるようになりました

実際にシステムが稼働してから、実感した効果があれば教えてください。

FAQへのアクセスを細かく分析できるため、質問に対する0件ヒット(※2)などをFAQの改善に役立てることできています。

※2 0件ヒット:検索窓でキーワード検索をした際に、検索結果が0件で情報提供できていない状態のこと。

これにより自己解決率を高めることができるし、重視している電話でのお問い合わせ対応に時間をかけることができます。また、お問い合わせ管理機能の利用で、お問い合わせ数や対応状況を正確に確認できるのも、業務効率化にとても役立っています。ヘルプデスクは、担当者がいまどんな案件に対応していて、どの案件が未対応かが一目で分かるようになりました。

ヘルプデスクは、担当者がいまどんな案件に対応していて、どの案件が未対応なのかが一目で分かるようになりました ヘルプデスクは、担当者がいまどんな案件に対応していて、どの案件が未対応なのかが一目で分かるようになりました

運用で難しい部分はありましたか。

ヘルプデスクの顧客対応の担当者はパソコンに不慣れな人間が多いので、システムに慣れるまでに時間がかかりました。今は、メールの返信に回答テンプレート(※3)を使うなど、様々な機能を効果的に利用できていると思います。

※3 回答テンプレート機能:あらかじめ想定しておいた質問に対する回答をテンプレートとしてシステムに複数登録しておき、問い合わせ応対時に画面上で貼り付けて利用することができる機能。

運用で難しい部分はありましたか。

FAQを改善するための指標で最も重視しているのは何でしょうか。

0件ヒットです。担当者を決めて去年から取り組んでいます。今年は年賀状シーズンに向けて0件ヒットを出来るだけ無くしたいと考えています。

FAQやヘルプデスクで、今後の展開として考えられていることはございますか。

当社の代表からもよく言われるのは、他社との差別化を図る上でも電話対応が重要になる、ということです。そのため、FAQとうまく連動して、お電話でのサポートが必要なお客様を適切に絞った上で、しっかりと長い時間をかけてご対応したいと考えております。またチャットサポートの導入を検討しています。もう一つは、スマートフォンへの対応です。今後はスマートフォンユーザーの方からの注文がメインになると考えておりますので、スマートフォン向けのFAQをしっかりと整備したいと考えています。

※こちらの掲載内容は2016年5月時点の情報です。

社名 株式会社アーツ
事業内容 通販サイトの企画・製作・運営、Webサイト・Webシステムの企画・製作・保守、PR・販売促進・営業支援用ツールの企画・製作・販売、各種印刷物の企画・製作・販売、広告宣伝に関する企画・製作・代行
設立 1996年3月
従業員数 126名
URL https://www.arts-net.co.jp/

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